熱中症とは
━━━ 人間の身体の仕組み
- 筋肉労働・暑熱環境のもとでは、体温上昇がおこるため体温調節中枢によって、体温が38℃以上にならない様、皮膚血管を拡張し、皮膚表面の血液量を増やしたり、皮膚/呼気からの水分排出/発汗して皮膚表面で放熱することで、身体を冷やしている。
━━━ 熱中症を引き起こすメカニズム
- 体内の熱を外気に逃がそうとして、身体にバランスよく送られていた血液が皮膚や筋肉に集中してしまったり、体内の水分及び塩分のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして発症します。
━━━ 熱中症の主な症状
- 1)熱虚脱・熱疲はい(熱疲労):脳血流不足
- 脳の血流が不足して起る、めまい・頭痛・吐き気など。熱疲はいでは脱水状態が続く。
- 2)熱けいれん:塩分不足
- 発汗により血液中の塩分が失われた時に水だけを補給して起る筋肉のけいれん。
- 3)熱射病:脳障害
- 高体温で脳の体温中枢が麻痺し、発汗停止や意識障害を起こす重い病態。
なお、日射病とは直射日光下で生じた熱中症のことです。
熱中症の発症する状況とは?
・5月〜9月の暑い時期
・気温33℃以上且つ湿度75%以上の時
・湿度が高い時
・急に暑くなった時
・熱帯夜の多い時
・気温が20℃台でも湿度が高い時や直射日光下では、スポーツ時に発症
・睡眠不足、食事抜き、飲み過ぎ等の体調不良時
参考:中央労働災害防止協会